オレガオモウコト

俺の愛している人は、結婚しています。

プラトニックな関係

 

「佐藤さん、本当に平気?このままでも。」

「大丈夫だよ。」

「辛く、ない?」

「俺は、結美とこうしていられるだけでいいよ。」

変な夢を見ても、彼女の決心は変わらなかった。

やっぱり、今は俺とプラトニックな関係でいたいらしい。

俺は彼女の心の波に合わせ、彼女の思うようにさせてあげる事にした。

 

彼女を抱きたいかと聞かれたら、もちろん抱きたいと答える。

愛していたら、そう思うのはごく自然な事だ。

でも、今それを望んでいない相手を無理矢理に抱く訳にはいかない。

それも、愛していたら尚の事。

 

今日の彼女の笑顔は、不自然に作られたものじゃなかった。

いつものように、俺と二人で過ごす時間を楽しみ、幸せを満喫して帰って行った。

それは、表情を見ていればわかる。

 

彼女が心地よい幸せを感じているなら、俺はそれでいい。

彼女が笑顔でいてくれたら、それだけでいい。

それが愛欲に溺れる関係であっても、プラトニックな関係であっても。

彼女が幸せなら、俺も幸せを感じるから。