オレガオモウコト

俺の愛している人は、結婚しています。

少しの時間でもいいから

 

今日は、彼女と会う約束をしていた日。

でも、台風の接近で朝から雨と風がひどく、彼女からこんなメールが届いた。

 

「今日はこんなお天気だから、やめとこうね。」

 

外を見ると、確かに天気は荒れていた。

でも、しばらく空を眺めて。

 

「大丈夫だよ。」

 

俺は直感でそう判断し、彼女に返信した。

 

「危ないからだめだよ。さっき警報も出ちゃったし。ね?」

 

そうか。

じゃあ、諦めるしかないな。

とりあえずは。

 

しばらくすると、外が明るくなってきて雨も止んだ。

俺は彼女に電話をした。

 

「もしもし・・・?ごめん、うとうとしてた・・・。」

「結美、外を見てごらん。」

「ん・・・? あ、空明るくなったねー。」

「今から行く。」

「えっ?大丈夫かな・・・?」

「大丈夫だよ。じゃあ、行くね。」

「うん。」

 

いつもより早めに彼女を家に送り届ければ、多分大丈夫だろう。

少しの時間でも彼女の顔が見たかった俺は、彼女の元へ車を走らせた。

 

駐車場に止めた車の中で、俺たちは心と体を重ね、二人の時間を楽しんだ。

そして、再び降り出した雨がひどくなる前に、俺は彼女を家まで送った。

 

 

ごめんな、結美。

我儘を言って無理をさせたね。

でも、もう少ししたら連休で会えなくなってしまうから。

少しの時間でも会いたかったんだ。

 

我儘な俺で、ごめん。