オレガオモウコト

俺の愛している人は、結婚しています。

薬指の指輪の跡

 

彼女の左手の薬指に付いている、指輪の跡。

 

それは、彼女の優しさの形。

 

 

きっと、彼女はいつも家を出る前に指輪を外すのだろう。

俺に、結婚指輪を見せない為に。

 

前記事にも書いたけれど、彼女は自分が既婚者だという事実を、俺の前では消してくれる。

指輪のように物質的にも、醸し出す雰囲気も、記憶に残る会話の中でも。

でもそれは、多分俺の為だけにしている事じゃない。

彼女自身も、既婚者である自分を忘れ、俺との時間を過ごしたい。

そう思い、願っているのだと思う。

 

だから俺は、指輪を外した事に触れたりしない。

彼女の願望も思いやりも、そっと胸の中に秘めておく。

 

俺と一緒にいる間は、彼女は一人の女性であり、俺のかけがえのない恋人。

家庭の事も家族の事も忘れさせ、ただ、幸せを感じていて欲しい。

 

優しさには、優しさで応えたい。

 

俺の愛し方は、そういう形。

すべては、彼女の為だけにある。