オレガオモウコト

俺の愛している人は、結婚しています。

彼女と俺の願望

 

何年か前、「MASK R」という方がSMのブログを書いていた。

 

彼はMの対象となる女性を裸にして手足を縄で縛り、麻袋に入れて真冬の砂浜に放置するというプレイをした。

 

 

冷たい波が打ち寄せる真っ暗な砂浜で、彼女は何を感じていたのだろう。

そこに、幸せと悦びがあるのだろうか。

その残酷なプレイを写真で見た俺は、疑問を感じた。

俺はMASK R氏と同じ嗜好を持っていなかったから、到底理解が出来なかった。

 

彼は彼女を麻袋に入れたまま車のトランクに乗せ、海まで移動した。

「もし途中で警察に尋問を受けたら、これは彼女の意思でしている事ですと言うしか無い。」

と、笑っていた記憶がある。

 

自分を傷付け、傷みつける事でしか幸せを感じられない。

それがM性。

それに応える事が出来、痛みで顔を歪める相手を見て悦びを得るのがS性。

 

俺と彼女は、MASK R氏たちほど極端な嗜好を持っている訳ではないけれど、根底にあるものは少しだけ似ているかもしれない。

 

でも、俺は自分から彼女に痛みを与えたりはしない。

彼女が望んだ事に、ただ応えてやりたいと思うだけ。

 

赤い首輪も、彼女の中にある、俺に支配されたいという気持ちの象徴に過ぎない。

プレイを楽しみたいという事ではなく、人の妻である自分を掻き消したいという想いから生まれた願望だ。

 

俺にはわかる。

彼女の心の痛みと苦しみが。

 

それを少しでも和らげてあげたい。

それが、俺の願望。