オレガオモウコト

俺の愛している人は、結婚しています。

赤い首輪を君に

 

「首輪、欲しいな。」

 

久しぶりに、また彼女が突飛な事を言い出した。

 

 

「真っ赤な首輪、欲しい。」

 

口と同じように、瞳でもそう訴えてくる彼女。

 

「どうして、首輪なんて欲しいの。」

「佐藤さんが私に首輪を付けてくれたら、もっと佐藤さんのものになれるような気がして。」

 

俺が君に何度「俺のものだ」と言っても、君はまだ全然足りないんだね。

 

よし。

 

「わかった。赤い首輪、買おうな。」

 

 

俺が、この手で君の細い首に付けてあげる。

真っ赤な首輪を。

 

それで君の心が満たされるなら。

それで、君の願いが叶うなら。