オレガオモウコト

俺の愛している人は、結婚しています。

寂しさを埋めるように

 

彼女と過ごす時間は、いつも幸せを感じる。

会えない日が続けば、更にそれが何倍にも大きく感じられる。

 

彼女の存在の大きさを、昨日俺は実感した。

 

 

隣に彼女がいるだけで、何もしていなくても心が満たされる。

何も言葉にしなくても、お互いの想いが伝わる。

 

俺は彼女の髪を触りながら、彼女を見つめていた。

本当に、そうしているだけで幸せだった。

 

でも、彼女は違ったらしく、ひたすら目で俺に何かを訴えていた。

 

「どうした?」

「うん。」

「なに?」

「うん。」

 

時々目を伏せ、それでも、潤んだ瞳で何かを訴え続ける彼女。

 

「結美。」

「うん。」

「どうしたの。」

「うん・・・。」

 

 

そうか。

よし。

 

俺は、彼女の体を抱きしめた。

 

「こうして欲しかったんだね。」

「うん・・・。」

 

彼女は俺の体にしがみつき、胸に顔を埋めてきた。

 

彼女の熱い吐息が、俺の肌に触れる。

俺は彼女の体を上に向け、上から彼女の表情を眺めた。

彼女の瞳は、俺を待っていた。

 

「体、辛いならいいよ・・・。」

 

馬鹿だな。

そんな我慢、しなくてもいいんだよ。

やっと会えたんだから。

 

俺は黙って彼女の両手首を掴み上げ、彼女にキスをした。

拘束されるのが好きな彼女は、そうしただけで泣きそうな顔になった。

そして、一言。

 

「支配して・・・。」

 

そう俺に懇願した。

俺は彼女の想いを受け止め、彼女の心と体のすべてを愛した。

離れていた間の寂しさを埋めるように。

 

彼女の吐息はいつもより熱く、そして、切なかった。