オレガオモウコト

俺の愛している人は、結婚しています。

俺たちの時間

 

前記事をアップして少し経った頃、彼女からメールが。

 

「起きてるよ。いつもの時間で大丈夫。」

 

よし。

エライエライ。

頑張って起きてたんだな。

 

 

一睡もしていないのに、頑張って家事をしている彼女。

その気持ちを考えると、頬が勝手に緩む。

そして、こちらもそれに応じたくなる。

 

俺は、いつもより30分早く迎えに行くとメール。

 

それは一見負担になりそうだが、実は案外彼女の為にもなったりする。

時間が余ると、彼女はうたた寝をしてしまうから。

それを防ぐ為に、ね。

案の定。

 

「はぁい。」

 

と、笑顔の絵文字と共に返事が届いた。

彼女の為とか言って、本当は、少しでも長く彼女と過ごしたいからなんだけど。

 

俺はいつもの場所に車を止めて、メールで彼女の名前を呼んだ。

 

「結美」

 

そして、久しぶりに見る彼女の姿に、胸を躍らせた。

もう3年以上も付き合っているのに、彼女との時間はいつも新鮮に感じる。

今回は特に。

 

「久しぶりだね・・・。」

 

そう言って車に乗り込んだ時の、彼女のはにかんだ笑顔。

やっぱり、俺の宝物だ。

 

俺は、愛しさと心地よい緊張を感じながら車を出した。

そして、すぐに彼女の肩を引き寄せ、彼女の温もりを手に入れた。

すると、彼女は顔を上げて横から俺を見つめながら話しかけてきた。

 

「会いたかった・・・?」

「うん。」

「すごく会いたかった?」

「うん。」

「じゃあ、そう言ってみて?」

「うん。」

「うんじゃなくてー。」

「大丈夫だよ。」

「ちがーう。」

 

思わず、笑ってしまった。

 

俺は、彼女の頭をポンポンと軽く叩きながら、多分、思い切りニヤけていたと思う。

そんな表情は、もちろん彼女には見せないけれど。

 

待ち遠しかった俺たちの時間は、そんな和やかな感じで始まった。