オレガオモウコト

俺の愛している人は、結婚しています。

俺たちは離れられない

 

「佐藤さんの左手と私の右手って、磁石みたい。」

 

また、唐突に彼女が言った。

彼女の発言は、本当に予測がつかなくて面白い。

 

そんな所も好きだけれど。

 

 

「だって、いつも自然にくっつくから。」

 

確かに。

相手の手の位置を目で探すとか、意識して繋ごうとするとかじゃなく、いつも同じタイミングで俺たちは手を繋ぐ。

 

 まるで、磁石のプラスとマイナスのように。

 

俺たちは、何をするのも自然だ。

そして、いつもそれを無意識にする。

 

手を繋ぐのも、キスをするのも。

二人の体を重ねるのも。

 

それは多分、望むタイミングが同じだからだ。

俺はいつも彼女を求めている。

そして、同じように彼女も俺を。

すべての想いが同じだから、望むタイミングが綺麗に重なるだけ。

 

君は、まだそれに気付いていないんだね。

だから、磁石みたいっていう突飛な発想になるんだ。

そんな天然で鈍い君も好きだから、許してあげるけど。

 

どちらにしても、俺たちは離れられない。

ずっと、一緒にいような。