オレガオモウコト

俺の愛している人は、結婚しています。

愛してくれてありがとう

 

俺は彼女と会った後、自宅に着いたらこう彼女にメールする。

「ただいま」

すると、

「おかえりなさい」

そう彼女が文字で出迎えてくれる。

 

 実際にはそこに彼女はいないけれど、離れても一緒にいるみたいな気分になる。

 

そう、離れていても、俺たちの心はいつも一つだ。

 

 俺は普段、そういった言葉をほとんど使わない。

「ただいま」も、「おかえり」も。

「ありがとう」も、「ごめんなさい」もだ。

 

それを彼女に指摘された事がある。

どれも、大事な言葉なんだよ、と。

 

最初の頃は、「ただいま」と言うのに少し抵抗があった。

それがメールの文字であってもだ。

だから、使い慣れない言葉や慣れない会話に戸惑った。

でも、そういう言葉を自然に使う彼女に影響され、今では自然に言えるようになった。

 

彼女はよく、俺に「ありがとう」と言う。

とても小さな事にでも。

 

買い物の荷物を持ってあげた時や、彼女の目の下に付いたまつ毛を取ってあげた時。

お店の扉を開けて彼女を先に通した時や、彼女の好きなジュースを選んで買った時もだ。

 

礼なんて言わなくてもいいのにと俺が思う事でも、彼女は「ありがとう」と俺の顔を見て言ってくれる。

 

俺とは違うんだな、と思った。

俺はそんな風に素直に人に礼が言えない。

でも、彼女の前ではそう言える男でありたいと思う。

中々、恥ずかしくて実行には移せないが。

 

俺と出会ってくれてありがとう。

いつも俺のそばにいてくれてありがとう。

 

俺を愛してくれて、ありがとう。

 

簡単に言葉には出来ないが、俺はいつもそう思っている。

いつでも、そう思っているよ。