オレガオモウコト

俺の愛している人は、結婚しています。

愛しくてたまらない

 

彼女が、俺の為にカレーを作ってくれた。

でも、どうもあまり納得がいかない出来栄えだったらしい。 

 

俺は彼女が作ってくれた料理なら、何でも残さず食べるのに。 

そんな俺の気持ちに気付かない彼女は、一人悶々としていた。

 

「カレーのルゥが溶けない・・・。」

「大丈夫だよ。」

「ルゥの代わりに、具がほとんど溶けた・・・。」

「大丈夫だよ。」

 

俺は、メールの文字を見ながら笑いをこらえていた。

彼女の困惑した可愛い顔が、目に浮かんだから。

 

しばらくして、またメール。

 

「味は、いいかも・・・。」

 

きっと、彼女はずっと迷って悩んでるに違いない。 

明日、俺にカレーを届けるかどうかを。

 

自分の家族がいる中で俺の分も作る事は、彼女にとって不自然な事になる。

俺は、食べる量が結構多いから。

それでも、時々彼女は俺の為に作ってくれる。

その気持ちが、愛しくてたまらない。

 

大丈夫だよ。

君が作った料理なら、俺はどんな物でもどんな味でも、

全部綺麗に食べてしまうから。

 

君の大切な想いを、捨てたりなんかしないから。